みなさんこんにちは。野生生物ゼミ担当の西中です。
今回は、六甲アイランド内で大発生している「緑色のツヤツヤ」の魅力的な昆虫を紹介いたします。
ガラスの向こうに止まっているカメムシ君たち。
腹部側の写真で、かつピントが合っていませんが、皆さんはその正体、分かりますか?
こちらが上側から撮影した写真です。
もうお分かりですよね?
そう、「ツヤアオカメムシ(以下「ツヤアオ君」)」です。
ツヤアオ君たちは夏を山で過ごしますが、その間、スギやヒノキの実(球果)などをエサとして繁殖すると言われています。
そして秋になると平地に大移動。つまり、夏にどれだけ個体数を増やせるかが、秋の大発生に影響するわけです。
もしかすると、今年は六甲山周辺のスギ・ヒノキの実が豊作で、その影響で秋のツヤアオ君が多くなったのかもしれません。
ちなみにネットで調べてみると、ツヤアオ君の大発生は六甲アイランドだけの現象ではなく、少なくとも阪神間で同様のことが起きているようです。
このカメムシは農作物や果樹を加害する害虫でもあるので、増えすぎるのも困りものです。今後、適切な密度になっていってくれればと思っています。
今回はツヤアオ君のことを取り上げましたが、「このカメムシのことをもっと知りたい」、「ほかの身近な生き物についても知りたい」というかたは、ぜひオープンカレッジに遊びにきてください。野生生物ゼミの体感にご参加いただければ、もっとディープなお話も聞けるかも!?
オープンカレッジのスケジュールはこちら。
https://kap.ac.jp/admission/open-colloge.html
参加申込はこちら。
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皆さんにお会いできるのを楽しみに待っています。